上:オリジナル車
中:設備改良車(6連化)
下:3扉ロングシート改造
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登場年 :1964年
制御装置 :抵抗制御
起動加速度:3.0km/h/s
減速度常用:3.5km/h/s
減速度非常:4.0km/h/s
最高速度 :100km/h
車両区分 :特急車→一般車
車内設備 :セミボックスシート→ロングシート
編成 :6両(6M0T)3両(3M0T)
車両素材 :普通鋼
車両長 :18.2m
1100形は、城野山観光のための車両として登場。城野本線の米山市~城野山の急勾配に対応している。車内は狭いボックスシートで扉付近のみ2人掛けのロングシートがつく。それまでの城野山直通車の旧性能車をすべて置き換るために多くの車両が作られ、特急だけでなくその他の優等列車にも充当された。
特急としてのサービス性を向上させた1500形が定期城蛸特急をまかなえる6組成登場したことにより、1100形は当時新設の太刀原~城野山間の運用や臨時城蛸特急の運用を担うようになる。臨時の特急といっても城蛸電鉄は繁忙期なら毎日臨時特急を運転させるため活躍の場は多かった。しかし1500形の登場により1100形は設備の陳腐化が目立ってしまうため、一部の1100形は化粧板の張替え、座席モケットの交換、ひじ掛けの交換などが行われ、前面も1500形と同じような形状に更新された。それまで1100形は3連のみだったが、大規模改造された1100形は3連を2本つなげ中間に位置する運転台を廃止し6連化されている。一方太刀原~城野山間の運用に就く1100形は、3扉ロングシートに、前面には種別表示幕が取り付けられた。その理由としては、それまでの城野本線での運用は特急で、他に急行、準急といった下位優等種別があるが、太刀原線にはそれが無いため、2扉ボックス席のまま太刀原線に投入すると乗降時間の増加や積み残しが発生してしまう可能性があるからだ。長者ヶ関線で運転される1100形はオリジナルのままの運転だった。
現在は1700形が登場し、一部の1100形の置き換えが行われた。長者ヶ関線の1100形オリジナル車は1100形3扉車改造に置き換えられ、その他の3扉改造車は廃車になった。改造が行われたの2扉車はそのまま臨時運用分として残されている。