一急は首都圏※の五大私鉄のうちの1つでです。※ある島国の首都「蛸山（しょうざん）」周辺

　　路線

　2系統の路線をもち首都圏西部をカバーしています。東部末端からは蛸山市営地下鉄光町線、日ヶ丘鉄道線に直通運転し都心中心部へのアクセス性も良好です。西北部では国崎駅から境瀬おおはし鉄道に、電鉄朝沢駅から式瀬電鉄に乗り入れ2つのルートで首都「蛸山」と古くからの港町「言葉（ことば）」を結んでいます。

　　沿線

　沿線には寺社や霊場が多いのも一急の特徴で、一急初の区間である万年橋駅から貴橋駅間も「千体山」の山岳信仰のもとに発展してきました。龍山市内の下原駅は「龍山大社」の最寄り駅で多くの参詣客に利用されます。

 　一急は”自然のもとに生きる”ことを目指した”公園都市開発”を伴いながら路線を延ばしてきました。「奥龍山」「紐市」「原田」には完結型、「龍山市」には散在型の公園都市が開発されています。

 　沿線の観光資源に関しては寺社の他、特徴的な自然、温泉、海水浴、キャンプ場などがあります。◇自然に関しては特に「湖沼地区」が目立ちます。都心からほど近いにも関わらず、湿地が保全されている山地でキャンプ場なども点在し観光にも活用されています。◇温泉は主に「法施」と「国崎半島」にあり、「法施」は駅周近くが温泉街となり繁忙期にはにぎやかな雰囲気となります。「国崎半島」には小規模の温泉街が複数あり自然の中の比較的静かな温泉として好まれています。◇一洋湾は波の穏やかな海で、海水浴場としては「真久」「引張」「広野浦」あたりが有名です。一洋地区は山と海に挟まれた狭い土地に町が断続しており、小さい漁港や段々畑の景観は人気があります。このように一急沿線では自然を活かした観光・レジャーが盛んです。

　　運転

　首都「蛸山市」の副都心にあたる西界駅を起点に、”公園都市開発”によりベッドタウンと商業地2つの側面を持つ「龍山エリア」や、「千体山」の門前町「貴橋」を中心として発展した「一洋エリア」などを連絡する一急は、1980年代以降座席指定列車の運行に力を入れています。当初は行楽輸送メインだった座席指定列車も現在では「西界」と「言葉」を連絡する”はやせ号” ”おおはし号”や、通勤に便利な”あさなぎ号” ”ゆうなぎ号”などを設定し沿線の需要に応えています。

〇本線系統

軌間：1435mm

車両長：19m（一部18m）

〇湖沼・公園都市線系統

軌間：1067mm

車両長：18m（一部19m）

〇一洋線系統

・一洋線（西界～下原）：蛸山の市街地から六千橋、瀧山市などの住宅地を通る区間。駅間隔が短い。

・一洋線（下原～一洋恩田）：山間部を走る区間。奥瀧山駅周辺は、ニュータウン開発が行われた「公園都市」がある

・一洋線（一洋恩田～国崎）：主に海岸線に沿って走る区間。沿線にはレジャー施設や海水浴場などがある。

・千体山線：千体山にいたる観光路線、急勾配、急曲線が存在する。

・朝沢線：工業地帯の広がる港町、朝沢にいたる路線。沿線の紐市（ひもいち）はニュータウン開発が行われた「公園都市」。

・白山線：南北に路線を伸ばす支線。喜崎線、国鉄線、公園都市線、一洋線、南波電鉄を繋ぐ役割がある。

　◆一洋線の運行の概要はこちら

〇湖沼・公園都市線系統

・湖沼線：観光地でもある湖沼地区にいたる路線。

・喜崎線：山間部まで路線を伸ばすローカル線。

・公園都市線：「奥瀧山公園都市」にいたる路線。蛸山市営地下鉄光町線と直通運転をしている。