○中距離急行。(オレンジ)
◆東梅鉄道西界線の急行は、蛸山市営地下鉄と城蛸電鉄に直通運転するものと、自社線内のみを走るものがあります。自社線内の急行は小道川や貝沼までの運転がほとんどで、比較的長い距離を走ることから中距離急行と呼びます。◆東梅鉄道西界線は昼間の利用者がそこまで多くないため、日中の中距離急行は6両で運転されています。朝夕はこれに4両を増結して10両で運転されます。急行の使用車両はロングシートの通勤電車です。◆中距離急行は1時間1本で、西界駅発車が毎時02分です。西界駅を発車し、次の芋田駅に続いて停車します。芋田駅は一洋急行電鉄と蛸山市営地下鉄2路線が乗り入れるターミナル駅です。乗り換えてくる人が多いため1分ほど停車します。低山(ひくやま)駅では「蛸山市営地下鉄菅戸線」からの普通に接続します。ここから急行線を走行しますが、運行密度が低いため追い抜く列車は1本もありません。次の普通との接続は七町駅です。七町駅と喜崎駅の、昼間の急行の停車時間は30秒しかないため、行路表には到着時刻は省略され、発車時刻のみ表記されています。糸緒駅まで急行運転をしたら、そこから各駅に止まります。東梅駅から先は、昼間は各駅停車(4本)より優等列車(6本)のほうが多いため待避の回数が多くなります。各待避駅で5分と長い時間止ります。終点の小道川駅では上り線の4番線に到着します。引き続き下り方面の列車を利用する場合は階段を上り下りしての乗り換えとなります。◆昼の急行は運転時間の余裕が多いのも特徴です。神明駅では1分半、糸緒駅では2分50秒無駄に停車します。これは特急や準快速の高速運転を基準でダイヤを作っているためで、格下の列車の所要時間短縮は軽視されています。長時間停車する駅では、ドア横に乗客用のドア開閉ボタンのある車両では、半自動扱いになり乗客がこれを操作してドアを開閉します。なお乗り降りの多い駅(行路表の急行では神明駅と糸緒駅)では到着後と発車前にはすべてのドアを開けます。利用客の少ない駅では完全に半自動となります。◆上りも同じ感じです。
○準快速(青)
◆東梅鉄道西界線では中、長距離を走る列車を快速や準快速にしています。これらの種別は停車駅が少なく速達性の高いものです。基本的に使用車両はボックスシートの車両(800系)又は、ロングシートからクロスクロスシートへ転換できる車両(3000系、12000系)です。朝夕は快速が運転され、日中は快速より停車駅を増やし中小駅の利便性を向上させた準快速が運転されます。(繁忙期の休日は日中の準快速を快速に変更)◆準快速は西界駅を毎時15分と45分に発車します。芋田駅では乗り換えてくる人のために1分停車しますが、その他の駅では30秒しか停車しません。神明駅では区間準急に接続となっていますが、準急と区間準急は神明駅から各駅に止まるため実質各駅停車との接続です。アナウンスでも区間準急とは案内せず、各駅停車といいます。(東梅鉄道の各駅に止まる列車は「普通」だが、優等列車が各駅に止まる区間に入っても「普通」とはあまり案内しない)糸緒駅では、行路表には書いていませんが、糸緒止まりの列車からの乗り換え客を拾い、また糸緒始発の普通列車(2両又は4両)に接続します。上東新都市駅で上東新都市止まりの列車からの乗り換え客を受け、続いて小道川駅に止まります。小道川からは各駅に停車します。ほとんどの準快速は貝沼駅止まりとなりますが、一部扇崎が存在します。◆準快速は速達性を重視した列車です。西界~小道川間は、特急にも引け劣らない所要時間ですが、車内設備は特急には劣るため、特急に好んで乗る人もいます。
〇日中の西界起点の普通列車
◆西界駅の日中の各駅停車の1時間当たりの発車本数は、普通が3本、区間準急が2本の計5本です。普通の行先は七町駅行き1本、東梅図書館駅行1本、東梅駅行1本となっています。西界起点の普通列車に加え、低山駅からは「蛸山市営地下鉄菅戸線」からの普通列車3本も加わり、1時間当たりの各駅停車は6本になります。神明駅から各駅停車の準急と、糸緒駅から各駅停車の急行も加えると、東梅駅までこの本数を維持します。◆普通列車に使用される車両は6両の平坦専用車両が基本です。